先付
癸卯(みずのとう)を寿ぐ
新年の訪れに喜び駆け回る紅白うさぎ、雪に見立てた銀箔が野山に舞う情景を表現しました。イクラのプチプチとした食感、濃厚な味わいと口の中で溶けていくような雲丹など海鮮八宝が華を添えた新年最初の一品。
蟹と海老芋のムース
紅白干支真丈 早蕨 菜の花 寿錦糸玉子 海老芋甘煮
海鮮八宝あん 銀箔
八寸
湯籠り旬彩三段重
甘鯛は伝法蒸しで白身魚の旨みを活かしてふんわりと仕上げています。また、京都の歴史と風土が育んだ西京焼きは、魚の旨味と白味噌の風味があいまった御飯の供、酒の肴にも最高の一品。下段の器で少しあたためて食すのも
味噌の風味が引き立ちまた違った味わいが楽しめます。
<上>鰆西京漬け 金柑蜜煮 黒豆松葉刺し
<中>鮟肝煮凝り 助子有馬煮 姫栄螺グラタン
若竹福浸し 蟹と芹のジュレ掛け
<下>昆布船伝法蒸し 甘鯛 白子 慈姑 梅麩
木の芽あん
椀物
冬暁~ふゆあかつき~
夜明けが遅い冬の朝、日の出と共に寒さで冴え光る朝日を見立てました。身が甘く風味が強い紅ずわい蟹の旨味と翡翠色のシャキシャキとした千社唐の食感をお楽しみ下さい。
丸大根の擦り流し
紅ずわい蟹湯葉真丈 新筍 日の出京人参 紅白玉
梅花大根 竹千社唐 松葉柚子
造里
冬籠り三鮮と河豚の炙り
寒い季節に美味しくな「河豚」。ある地域では「ふく」とも呼ばれ、福をもたらす魚として珍重されているそうです。弾力のある食感、ねっとりとした旨味が噛むほどに上品な甘みを感じ、その余韻が口いっぱいに広がります。ポン酢と合わせるのが定番ですが、こちらでは檸檬醤油でお召し上がりください。
河豚炙り 生まぐろ 甘海老 烏賊鳴門
妻物一式 檸檬醤油 土佐醤油
お凌ぎ
当帰葉饂飩
当帰はセリ科の多年生植物で主に根の部分が生薬として、漢方薬に利用され血を補ったり、血の巡りや冷えの改善などに用いられます。香味が特徴で滋味豊かに仕上げた豚角煮とは相性抜群です。
※当帰葉:有馬きらり敷地内の官兵衛古道薬草園にてご鑑賞頂けます。
稲庭うどん 当帰葉豚角煮 辛子 当帰葉出汁あん
強肴
寒鰤白雲霙(みぞれ)鍋
秋ごろから越冬と産卵のために北海道から南下し、12月から2月初旬の時期に水揚げされた肥えた天然の親鰤を寒ブリと呼びます。背中までさしが入り旨味たっぷりの寒ブリを出合いもの(ベターハーフ)の昇陽白雲霙鍋は合性抜群、今年が豊かな一年でありますことを祈念した一品です。
打ち野菜(白菜・葱・水菜・大根・人参) 占地 牛蒡
蓮根 豆腐 薬味 割りポン酢
留皿
春疾風~はるはやて~
冬から春への境目である時期、海や山に春疾風が繰り返し吹くことで、次第に暖かくなっていき春本番を迎えるのをイメージしまた。黒毛和牛には、バルサミコのブドウ果実を熟成させた芳醇な酸味、白味噌の米麴が作り出す濃厚な味わいと甘味などお好みのソースでお召し上がりください。
黒毛和牛ローストと有頭海老の生姜煮
玉葱塩 ベビーリーフ 三彩ソース(バルサミコ・白味噌・ビーツ)
お食事
祝鯛飯
「鯛飯」の歴史は古く神功皇后の朝鮮出陣のころには作られていたと言われています。魚の王様「鯛」を炊き込んだ鯛めし。ふっくらとした御飯に鯛ならではの上品な旨味と香りがたっぷり詰まっていて、ハレの日にぴったりの炊き込み御飯です。
炊き込み御飯
紅白大根・人参 榎茸 蒟蒻 刻み大葉 柚子
<留椀>合せ赤出汁味噌 生麩 舞茸 青味 粉山椒
甘味
温製焦しプリン いちご小豆掛け
※写真はすべてイメージです。内容が変わる場合がございます